2013年8月4日日曜日

フィールド・オブ・ドリームス

東北芸工大は山形の街から蔵王連峰の山の端に登って行く斜面にある。
僕のように東京から通う教員のための宿舎が、大学から少し離れた場所にあり、
そこは温泉付きで、ちょっとした楽しみだったりする。
宿舎から大学まで、15分くらいの道を歩いていく。その途中に、こんなグランドがある。




















映画『フィールド・オブ・ドリームス』のワンシーンのような風景。
夏はときどき学生たちと早朝からサッカーをし、冬は数十センチの雪に埋まる。
なんともぜいたくな空間だなと、横目でこの芝生のグランドを眺めながら授業に向かう。




















そこを抜けると、蔵王の雪解け水で年中、豊かな水量が流れる小川があり、
そこに小さな木の橋がかけられている。
夏は周囲の樹々がそこに覆いかぶさるように枝を伸ばし、
まるで緑のトンネルのようになる。

どうってこともない風景だけど、
その数時間後には東京の喧噪のなかにいる僕にとって、

ここを抜けるのは、ふーっと肩の力が抜ける瞬間だ。

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